低価格で高耐久な当店オリジナルウッドデッキございます。
当店ではオリジナルのウッドデッキ材を販売、施工いたします。
現代の縁側とも言える、ウッドデッキテラス。
デッキ作りにおいて、お客様が悩むのが材料選定だと思います。当店は木材販売が原点ですので、長年の経験と知識において言えることは、やはり価格に
比例して耐久性が伸びるのは仕方のないように思われます。
ウッドデッキは屋外に設置されるため、真夏、真冬の厳しい寒暖差や強い紫外線など、とても過酷な環境に置かれる為、木材自体が持つ強さが耐久性に大きく関わってくるのはこのページをお読みになっている方なら他のデッキ販売サイトなどもご覧になっていられると思いますので、納得されると思います。
さて、現在大きく分けてデッキ材は以下に分けられます。
当店2Fのルーフデッキ
1. ソフトウッド(ひのき、すぎ、ウエスタンレッドシダー、ベイヒバ、サイプレス、
SPF(ホームセンターなどに置いてある白い木材)、ACQ(防腐)加工材
2. ハードウッド(ウリン、イぺ、セランガンバツ)
3. 人工木材(樹脂+木粉)
現在大きく分けると、上記のようになります。
さて、木材には心材(赤身)と辺材(白太)と言われる部位が
あるのをご存知でしょうか?右の写真はウッドデッキ材(ヒノキ)です。赤いラインで囲まれた部分を辺材部、それ以外の木の中心部を心材部といいます。
心材部はすでに活動を停止させた細胞部で、耐久性にすぐれています。対象に辺材部は活動中の細胞部で、耐久性はよくありません。
さて、心材部における各材料の耐久性能の比較をすると以下になります。
(ハードウッド)
ウリン、セランガンバツ、ウリン (極大 野外で9年以上) 価格(高)
(ソフトウッド)
ヒノキ、ベイヒバ、ウエスタンレッドシダー、サイプレス (大 野外で7~8.5年) 価格(低~中)
スギ、ベイマツ (中 野外で5~6.5年) 価格(低~中)
SPF(ホームセンターなのでよく見かける白い木の総称) (極小 野外で2.5年以下) 価格 (低)
(人工木材)
木材と言うより樹脂に近いため、腐朽に強いことは確実ですが、 (極大) 価格 (高)
樹脂特有の温度変化による伸縮による
劣化のほうが心配。
木材工業ハンドブック改訂4版(丸善)より抜粋
材料選定をしましょう
低予算で、長持ちするウッドデッキを作る!
さて、当店ではどのようなデッキ材なら、比較的低価格で長持ちするウッドデッキが出来るのか? を考えてまいりました。材質の耐久性もさるものながら、設置環境に左右されることも多いため、一概には言えないのですが、当店が考える素材の耐久性については以下になります。
一番低価格なのはSPF材(ホームセンターに置いてある白木)です。しかし、この材は屋外耐久性で極小(上記)の為、屋外に使用するには不適格となります。塗装をこまめにすれば!と言う意見もありますが、通常、建築関係者なら屋外に設置するウッドデッキにこの材の選択は考えられません。
次に候補となるのが、SPFのACQ防腐加工材(緑色)です。当店は7年前にこの材にて店舗前のデッキを作製いたしました。現在7年が経過し、一年半おきにキシラデコール(木材保護塗料)を表面に塗布し、メンテナンスをしてきましたが、この材の問題点が浮かび上がりました。多くの方がローコストデッキや屋外家具などで使用されていると思います。
問題点1. 干割れ SPF材は干割れが発生しやすいため、ACQ加工された材でも、干割れが発生すると内部に水が浸透し腐朽してしま
います。薬液が表面より1ミリ~2ミリ程度しか浸透していないことが主原因と思われます。
問題点2. 切断した小口(右写真)はウッドデッキ製作過程で多く発生してしまいます。
現場に合わせ長さを加工するため、採れる腐朽対策は塗料保護しかありません。その為
多くの場合小口から腐朽(下写真)が早く始まってしまいます。
表面より少ししか薬液が浸透していない
直射日光が多く当たる場所は、干割れが多く発生「当店ウッドデッキ、7年経過写真」
多くの干割れがACQ層よりも深く入り、雨水が溜まる。心材部の耐久性が極小の為、腐朽が早く始まる
ACQ加工って何?:銅と第4アンモニウム塩を配合した環境に優しい防腐剤で、天然木の腐敗菌、シロアリ、木喰い虫から材木を守ります。通常屋外10年以上、屋内30年以上の耐久性があります。木材を加圧釜に入れ
薬液を加圧注入します。
SPF材(ACQ加工無し): 5年程でこのようなことに、、。(設置環境にもよりますが、、。)
結論:ACQ加工の防腐効果により、通常のSPF材に比べ大幅に耐久性が上がっていることは確かです。当店でも耐久性を10年以上
大丈夫なのではないか?、予算も低価格で済む、と言う考えから採用してみましたが、結果からすると、、、、
1. 薬液が深く浸透していない(承知をしていたが、干割れがこれほど多く、深く、発生することを予見できなかった)
2. 干割れ対策として、防腐塗料をたくさん使い塗布(一年半に一度)したが、施工後7年が経過し、あちこちの傷み
(割れによる内部腐り、小口からの腐り)が多発している。
3. 現在まで1年半に一度づつ、防腐塗料を塗布してきたがこれまで使った塗料費や塗料手間代などを考えると、耐費用効果
に優れているとは言えない。
4. 小口からの傷みは予想通りであった(再塗装しづらいデッキのつなぎ目などから腐りが発生)
上記結果を元にし、考察するとSPF防腐加工材は、、、
1. ACQ加工は正解だったが、SPF材は薬液浸透が浅い為、不適格。
2. もともと屋外に適さない木材に防腐加工しても、心材部が弱い為、割れ、小口からの傷みに対抗
できない。
ウエスタンレッドシダー(別名:ベイスギ)
ウッドデッキ材としては人気があり、心材耐久性(大 野外で7~8.5年上記)が高い
為、ウッドデッキ材に向いています。多くの方がDIYにこの材を使用していると思われます。ただ、近年
海外からの輸入材はハードウッドを始め、値上げが続いておりSPFのACQ加工材に比べ2倍くらいに
急騰しています。また、辺材部分(耐久性が弱い)も含まれている材もあるためACQ加工(防腐)を推奨いた
します。
ウエスタンレッドシダーには、デッキ材だけではなく、内外装用の羽目板など多種類あるので、天井、腰羽目などにもお勧めします。特有の芳香がございます。
当店オリジナル材(ひのきACQ加工材)
当店では、低価格にて長期耐久性の材を探してまいりました。もちろん、予算がたくさんあればハードウッドをお勧めいたしますが
価格がウエスタンレッドシダーの2倍程度となっており、採用しづらい状態となっております。更にソフトウッドの代名詞
でもあるウエスタンレッドシダーも、4m 9x4cm材で¥3000/本程度となっており、SPFのACQ加工材の2倍程度となり
ます。SPFのACQ加工材がデッキ材の中でも一番ローコストであるのは確かなのですが、当店のデッキのような問題点があり
対費用効果が良くないとすると、、、何かいい材はないかと探した結果、当店オリジナル材の開発になりました。
当店オリジナル材の特徴(ひのき ACQウッドデッキ)
1. ACQ加工がされている。**インサイジング(右写真)を床面以外(3面)に加工
2. ひのきの心材部(中心部側)は心材耐久性(大 野外で7~8.5年上記)
ウエスタンレッドシダーの心材耐久性と同等と考えられる(上記)
3. デッキの心材部を上向き(**木裏)に使用する。通常は木肌が綺麗で
ささくれができにくい木表面を上向きに使いますが、木は乾燥すると木表側へ反る
為、ウッドデッキについては雨水が溜まりにくい木裏側を採用しました。
SPF ACQ防腐処理材は薬液が表層のみ
インサイジング加工(赤線部分:爪加工)により、ひのき材の弱点である辺材(白太)に薬液が浸透している。
**インサイジング加工って?:木材表面に爪加工し、ACQ薬液を深く浸透させる技術です。
当店オリジナルウッドデッキ
**木裏:木の中心に近い部分のこと。
木表面:木の外側に近い部分のこと。
乾燥により木がうっすら反ってくる(赤線)ことにより、雨水が溜まらない。
木表面
木裏面
4. デメリットもあります。インサイジング加工の爪跡(右写真参照)やデッキの木裏を上向き使いするため、節の部分 などがガサガサしやすくなります。多少の意匠面や素足での使用に向かないなどの制約はあります。
価格
木材価格は常時変動しております。お問合せ下さい。以下は目安価格となります
寸法 4m 9cmx4cm (床板) ¥3000/本 3面加工
節あり、上面(木裏側)プレナー仕上げによるささくれなどがあります。未乾燥材の為、多少の板反り、干割れ等の発生が予見されますが、天然木の為ご理解願います。
インサイジング加工
**当店のウッドデッキ材は、SPFのACQ処理材とウエスタンレッドシダーの中間価格帯でありながら、ひのきの弱点である辺材部を、3面インサイジング加工やACQ処理をすることにより、大幅に耐久性能をアップさせました。
さらに国産間伐材を利用するこで、日本の森を守ることにも貢献できると考えています。
ベイヒバ(素足派にお勧め!)
当店オリジナルデッキで作った、玄関アプローチ(右写真)
デッキ下には防湿コンクリートと大引により、15~20cm
程度の空気スペースを確保し、デッキの水切れ及び湿気対策
としています。
寺社仏閣などにも、よく使われるベイヒバは木肌が美しい木材です。節の少ない部材を使い、更に日焼け防止効果のあるクリヤー塗料を使えば、綺麗が長持ちいたします。耐久性能も、ひのき、ウエスタンレッドシダーと同等程度なので、素足で過ごしたい方にお勧めいたします。
推奨使用方法: 大引、ネダ、束にはひのきACQ処理材を使用し、床板部に美しいベイヒバ材
を使うことにより、コストダウンができます。
美しいベイヒバのウッドデッキ
DIYでデッキ作製を考えているお客様へ:
材料選定や製作方法のアドバイスをいたします。 又は、電話(下記) にてお待ちしています。
材料のみの販売もいたします。
その他ご質問がございましたら、お気軽にご来店、お電話、メール、お待ちしております。
ご来店、又は0558-73-1181/090-3483-5722(カトウ)
静岡県伊豆市瓜生野217-1 (マルカ リモデル)
デッキ材料価格
昨年からの資材価格の高騰により、価格の変動が激しい為、価格は現在お見積もりとさせて頂いております。